ストレス解消で買いあさり 債務5百万円!
「クレジットカードがこの世になければ、私の人生は変わっていたかもしれない」。
福岡県に住む女性会社員(39)は、そう振り返ります。
20歳で専門学校を卒業し、メーカーに就職。
3年後、行きつけの美容室に紹介された「お勧め」の化粧品店で、ローションや乳液など一式5万円を売り込まれました。
エステ体験ができる得点付きでした。
手持ちの現金はなく、断ろうとしましたが、「カード払いもできますよ」と言われ心が揺れました。
月賦払いで契約するとなぜか気持ちがすっとしたことを覚えています。
そのころ、高校時代から付き合っていた彼氏と遠距離恋愛でなかなか会えず、結局別れました。
海外への「傷心旅行」や、ブランド品のカバンや衣服を買いあさることで、ストレスを紛らわせてきたといいます。
28歳のとき、同僚に誘われた山歩きで、関連会社の男性と出会って意気投合し、結婚。
債務総額は約300万円に膨れ上がっていましたが、夫には内緒にしていました。
まもなく生活費が足りなくなり、打ち明けざるを得なかったといいます。
夫は「どうしてそんなに」と、かなり驚いた様子でしたが、2人で返済計画を組むことになりました。
新婚なのに旅行も買い物も控え、気持ちがふさぎこんでいきました。
夫は連夜残業で帰宅が遅くなりがちでした。
寂しさのあまり、再び買い物に走ってしまいます。
債務は、500万円ほどに膨れ上がってしまいました。
もうどうしようもないと悩んでいた05年。
インターネットの検索で「人生やり直す」「借金」のキーワードを打ち込んで、女性の多重債務の生活建て直しを支援するNPO法人「女性自立の会」を知りました。
思い切って連絡すると、理事長の有田宏美さんに「悩んでいるのはあなただけではないのよ」と声をかけられました。
安心して涙がこぼれました。
女性は持っていたカード3枚にはさみを入れて、カード会社に送り、個人再生手続きで昨年末に債務整理を終えました。
「カードを持たないことが、私には一番安心です」
日本クレジット産業協会によると、国内のクレジットカード発効枚数は昨年3億枚を突破した。成人1人あたり3枚以上。
便利でお得な半面、使い過ぎが心配なのです。
「クレジットカード再入門」で、もう一度メリットとデメリットの双方を整理してみましょう。
